ノマル35周年記念2 : All Stars – RESONANCE

ノマル35周年記念2 : All Stars – RESONANCE

木村 秀樹, 植松 奎二, 片山 雅史, 中川 佳宣, 中原 浩大, 伊庭 靖子, 今村 源, 名和 晃平, 稲垣 元則, 田中 朝子, 豊富 春菜, 渡辺 信子, 松井 智惠, 藤本 由紀夫, 大西 伸明, 榎 忠, 池垣 タダヒコ, 永井 英男, トーマス ノイマン, 能勢 伊勢雄, 張 騰遠 チャン テンユァン , 東影 智裕, 金村 仁, 韮澤 アスカ, 黒宮 菜菜, 飯川 雄大, 上田 佳奈, 小谷 くるみ, 長沢 優希, 山田 千尋, 大岩 オスカール, イヌイ ジュン, 山本 精一, 古巻 和芳, 栗田 咲子, 高嶋 英男, 池上 恵一

2024.11.30(sat) – 2024.12.21(sat)
13:00 – 19:00 日曜・祝日休廊
Closed on Sunday and National Holiday

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ノマル35周年記念パーティー
2024年11月30日(土), 17:00 – 19:30 *予約・料金とも不要
○ ノマル新代表今中からの挨拶、ゲストの皆様からのお言葉 17:30 –
○ ライブ・パフォーマンス sara (.es / ピアノ) 18:00 –

大阪府大阪市城東区永田3-5-22
Gallery Nomart

ノマル35周年を記念して開催する2つ目の特別展
ノマル史上最多37名の作家が共鳴しあう新作グループ展

1989年、版画工房から始まったノマルは、“SENSES COMPLEX”をテーマに領域を横断し、自身を拡張させながら多くの作家たちと共に独自のもの創りを追求してきました。
優れた作家による作品はそのどれもが、形態、大小を問わず、光り輝く天の星のように深淵で人の心を未知の世界へと誘う力があるー「All Stars」と題した24名の作家による小品展を開催したのが2018年。35周年記念となる今回は、そこからさらに新顔が増え、総勢37名というノマル史上最多の参加作家が新作を披露するグループ展となります。
記念展に設けたテーマは「RESONANCE(共鳴)」。多彩な作家たちやその表現と共鳴しあうことで広がっていった、35年の軌跡を感じていただける空間になることでしょう。

展覧会初日の11月30日には、35周年記念パーティーを開催し、sara(.es)によるライブ・パフォーマンスも行います。ノマルの歴史が詰まった記念すべき今展、是非ともご高覧のほど、よろしくお願いいたします。

アートの共鳴

ノマルがスタートして35年が経った。小さな町工場で始まった小さなシルクスクリーン工房。シルクスクリーンの第一人者と言われていた木村秀樹との仕事が最初の仕事だった。始めたばかりの僕は多くのことを学ばせていただき、本当に満足のいく作品が出来上がった。次に、本人もほとんどしたことがない版画作りを彫刻家の植松奎二と行った。同時にマルティプル作品も出版した、立体のエディションだ。やがて同世代の若い作家とも仕事をし、その制作の幅はどんどん広がっていった。作るだけでなく、発表の場も、ということで小さなギャラリーも併設し、同時にデザインセクションが生まれた。隣家の大きな倉庫が空いたのを機にノマルはスペースを倍ぐらいに増やす。その拡張したスペースに新たなギャラリーが生まれた。片勾配屋根の天井高最大7メートルの、そんなに大きくはないが魅力的な空間が出来上がった。ここの音響特性が良かったこともあり音楽事業がスタートした。ドットエスというユニットを組み、演奏ライブ、CD出版と拡げていった。ここで数々の展覧会、演奏ライブが繰り広げられてきた。ノマルの理念としてSENSES COMPLEXが生まれてきたのだ。美術、音楽、他様々な表現における感覚は交差していく。限定的にならないことと、全てに挑戦していくというのが一貫した姿勢だ。35年を振り返ると多くのことがありそれは全て今に繋がっている。25歳で始めた僕もちょうど還暦だ。若手若手と言われていたのは遠い昔。でも老けてはいけない。35年なんて道半ばだ。今回、Nomartの新旧作家に一堂に会してもらい、新しい門出を迎えた。これからもより若々しく発展していきたい。とりあえず未来へ続く35年のあゆみに乾杯。

林聡 (ギャラリーノマル・ディレクター)